ひとくちに口臭といってもさまざまな原因で発生するいろいろな口臭があります。
- 精神的な口臭
- 口腔内に原因がある口臭
- 一過性の口臭
- 身体の疾患に原因がある口臭
健康な状態でも発生する口臭です。
口腔内に疾患がなくても、生理的に発生する口臭です。
お口の病気が原因の口臭です。
歯周疾患、う蝕など口腔内の疾患が原因で発生する口臭です。
主に舌表面の後方中央部にたまります。
舌苔から発生している臭いの成分は硫化水素(H2S)です。
■舌苔とは
舌粘膜を含む口腔粘膜の脱落上皮細胞や白血球、
食物残渣などが舌の表面に垢のように堆積したものです。
歯についた食べかすが歯周病菌によって変化したプラーク(歯垢)が原因です。
歯周ポケットから発生している臭いの成分はメチルメルカプタン(CH3SH)です。
■歯周ポケットとは
ポケットとは、歯と歯茎の間にできた隙間のようなものです。歯の周囲を不潔にしていると歯茎が炎症し、むくんでポケットができます。
酸素を好まない細菌で、舌苔の深部や歯周ポケット深部の酸素の少ない環境で増殖します。
嫌気性菌が舌苔中のエサを食べて臭いのガスを発生させます。
唾液の分泌量の低下・不足によって口腔内が乾燥している状態。一時的に口腔内(おもに舌苔)が嫌気性菌の好む環境に変化します。
唾液の分泌が低下すると口臭がきつくなる。
口臭の一日の変化を見てみると口腔内が乾燥している時に口臭がきつくなっているのがわかります。
歯周病などの疾患によって破壊された組織や出血、排膿などは嫌気性菌にとって格好のエサであり、臭いの元。
疾患のある口腔内は、常に嫌気性菌が増殖しやすい状況。
必要以上に自分は口臭がきついと思い込んでしまうもの。
精神的ストレスからの影響から唾液の分泌が減少し、口腔内が乾き、口臭が強くなってしまうことがあります。
■飲食物による一過性の口臭
ニンニクやお酒等に含まれる臭いの成分が消化吸収され、
血液中に移行し肺のガス交換により呼気として排出される。
■身体の疾患が原因の口臭
糖尿病、尿毒症、肝臓疾患などが原因で発生する臭いの成分が血液中に移行し、肺のガス交換により呼気として排出される。
・口腔内の汚れーーー舌苔、歯垢
・口腔内の疾患---歯周病など
・口腔内の乾燥---疾患、薬剤の副作用
・ストレスからの口腔乾燥
・起床時
・緊張時
・空腹時
・飲食物
・身体の疾患