当院では次のような体制でお子様をお迎えする準備を整えております。
詳しくは次をご覧ください。
小さい頃の嫌な経験は「トラウマ」となり、成長してからの心理的足かせとなります。
歯科医院での経験は、そのトラウマの代表格でした。
現在は歯科医療も進歩し、「痛くない」「削らない」「抜かない」治療が可能となったことで、歯医者さん嫌いとなるお子さんも徐々に減ってきていると感じています。
しかし、どんなに歯科医療が進歩したとしても、悪い歯は治療しなければなりませんし、いかに「痛くない」治療をしたとしても、子供にとって歯科医院は「未知」の空間ですので、「恐怖心」から泣きわめき、歯医者さん嫌いになってしまうお子さんがいるようです。
そこで当院では、治療面だけでなく、医院の雰囲気(特に「現場にいる人間の雰囲気」)にも配慮し、すぐに治療するのではなく、まずはお子さんとのコミュニケーションをとることから始めます。
こちらがしっかりと対応すればお子さんも信頼してくれ、治療を私たちに任せてくれるものです。
そのために、まずは「話し友達から」。
これが私のスタイルです。
当院では、次の4つのステップを踏むことで無痛治療を実現しています。
事前に、注射する部分に表面麻酔のゼリーを塗ります。
これにより注射時の痛みを無くします。
できるだけ痛みを感じにくい部分を狙い、できるだけソフトに注射します。
息を吐くときに注射するなど、その他いくつかの医学的知識を利用します。
ディスポーザブル(使い捨て)のできるだけ細い針を使い、ソフトに注射します。
急激に麻酔液を注入すると細胞が膨張し痛みの原因と
なりますので、ゆっくりと時間をかけ麻酔液を注入
していくことが大切となります。
しかし、人間の手でおこなうと、どうしても注入速度が
一定にならないものです。
そこで当院では注入速度を機械制御した
「電動麻酔注射」を導入し痛みを最小限に抑える工夫を
しております。
その他にもお子様にお勧めな無痛治療を当院では実施しております。
「シリジェット」という機器を用います。
麻酔をかける時に使う道具です。
そもそも「針」がありませんので「無痛」
で麻酔をかけることができます。
「麻酔が怖い!」「痛いのが嫌!」という方に
最適です。
「子供の歯はいずれ抜け落ち、大人の歯が生えてくるので、虫歯になっても大丈夫」とお考えではないですか?
これは間違った考えですし、非常に危険な考えでもあります。
実は、乳歯には非常に大きな2つの役割が与えられています。
1つは、次に生えてくる永久歯を適切な位置へ誘導する役割。
生え換わりの時期に、乳歯が虫歯でダメになっていた場合、永久歯を適切な位置へ誘導が出来なくなったり、永久歯自体が生えてこなくなる場合もあります。
2つ目は、乳歯は永久歯が生えてくるスペースを確保する役割も担っています。
虫歯で乳歯を抜いてしまった場合、その隙間を埋めるように、両隣の歯が寄ってきます。そうなると、永久歯が顔を出すスペースがなくなり、正しい方向に生えることができず、噛み合わせが悪くなる原因となります。
また、乳歯が虫歯になってしまった場合、その歯の周囲は虫歯菌に汚染されています。
そこに生えたてホヤホヤの永久歯が出てきたらどうなると思いますか?
永久歯といっても、生えたての時期は乳歯と同じくらいに弱いのです。
当然、虫歯リスクは高まります。
子供の歯はすぐに生え換わるから、虫歯になっても問題ないという考えは非常に危険であることを認識して下さい。
当院では、子供のうちからの予防歯科を提唱しています。
お子様が虫歯のない生活を送れるかどうかは、親御さんの判断にかかっています。
歯科医院を受診されると、次の方法でお子様の歯を守ることができます。
子供が歯磨き好きになるように指導します。
虫歯が多発する部位は、
(Ⅰ)歯と歯の間
(Ⅱ)歯と歯肉の境目
(Ⅲ)歯の溝です。
TBI(歯磨き指導)では、(Ⅰ)と(Ⅱ)から発生する虫歯を防ぐために効果的なブラッシング法を楽しみながら指導していきます。
上記(Ⅲ)の歯の溝は複雑で、ブラッシングだけでは虫歯の予防が不可能な部位です。
生え替わったばかりの奥歯の永久歯は大人と比べて溝が深く、そこに食べカスなどがはさまって虫歯になることがよくあります。シーラントは奥歯の溝をプラスチックで埋める虫歯予防法です。乳歯から永久歯に生え替わったタイミングで治療すると効果的です。なお、使用するのは虫歯治療の際に詰め物として使う「レジン」という素材なので安全です。
「フッ素」とは、歯の表面にあるエナメル質を強化する性質を持った物質です。
乳歯や生え替わったばかりの永久歯は非常に弱いのですが、フッ素塗布によって大人の歯と同等の強度にすることができます。虫歯菌に負けない強い歯を作りましょう!
子供の歯並びに違和感を覚えるのですが、いつごろ見せた方が良いのでしょうか?
違和感を覚えましたらすぐにお見せ下さい。
歯並びを正すのに一番良い時期というのがよくホームページなどに記載されていると
思います。間違いではないのですが、あくまで一般論であり、お口の状態は人それぞ
れ異なりますので、一概にその期間が適切だとは言えません。
まだ早いと判断すれば、治療をせずに経過観察をすれば良いだけですので、できるだ
け早めに専門家に診てもらうことが大切です。
また、先ほどもお伝えしましたが、早めに対処することで「咬合誘導」という手法が
使え、簡単・短期間・少額で歯並びを整えることが可能となる場合もあります。
子供の「指しゃぶり」は歯の発育に悪影響を与えるのでしょうか?
長期にわたる指しゃぶりの癖は、歯並びや
顎の正常な発育に悪影響を及ぼします。
指しゃぶりが原因で起こる歯並びの異常を
「開咬」といいます。
開咬になると、上の歯が前に出てきて、
上と下にすきまが出来てしまい、
見た目も出っ歯になってしまいます。
指しゃぶりをする子供に必ず起こるもの
ではありませんが、期間が長引けば長引くほどその割合は高くなります。
短期間で指しゃぶりを卒業できれば、開咬の症状は一時的な変化にとどまり自然に治癒することが多いのですが、3歳以降までつづくと噛みあわせは永久的な変化を受けやすいと言われています。
具体的な指しゃぶりをやめさせる方法をいくつか挙げますので参考にしてみてください。
(1)親ができるだけ子供を観察し、指を口に持っていくのを見かけたら優しく注意してあげます。
(2)指をしゃぶっていると起こる色々な問題について、簡単に子供に話して聞かせる。
(3)子供に何か熱中できるものをあたえる(動物を飼うなど)
その他、指を布でぐるぐる巻きにする、指にカラシを塗るなどの方法をしばしば耳にしますが、このような強引な方法で無理にやめさせると心理的な問題を引き起こす可能性があるため、子供がある程度納得し、自分で意識してやめることができる時期まで待つのが最も適切です。
癖というのは無意識のうちに行われるので、とり除くのが難しいですが、子供とできるだけコミュニケーションをとり、徐々に止めることが出来るよう根気強く頑張ることが大切です。
お子さんの矯正歯科に関してもっと知りたい場合は、矯正歯科を参照下さい。